絵本の心は万国共通


今年も母の日が巡ってきました。"いちご好き"の幼稚園では、毎年母の日をはさんだ2週間を「母の日週間」として、ボランティアのお母さんを活動に招いています。お母さんたちは、子供達に、自分の子供の頃や、母親になった時のことなど、家族についての話をするか、絵本の読み聞かせをするかを選ぶことができます。

昨年は家族の話を選んで、娘が生まれた時のことや、日本のひな祭り、幼稚園の様子について話をしました。今年は趣向を変えて、子供達に日本の絵本を紹介してみることにしました。

迷った末選んだのはこちらの2冊。




準備を始めてみて、いろいろな日本の絵本が外国語に翻訳されていることを知り驚きました。『くれよんのくろくん』も英訳が出ていました。『ぐるんぱのようちえん』、『しょうぼうじどうしゃじぷた』、『てぶくろをかいに』などおなじみの絵本の多くが英訳されています。『ぐりとぐら』は数カ国後に翻訳されていて、スペイン語版"Guri y Gura"もあります。

今回は英語版を入手する時間の余裕もなく、スペイン語も必要だったので、自分の拙訳でトライしました。こんな時、英西に堪能なスペイン語のM先生は頼りになる存在です。先生に原稿をチェックしてもらい、なんとかスペイン語らしいスペイン語になりました。"いちご好き"が絵本のページをめくる係りなので、一緒に練習です。早速レチュガ(スペイン語でレタス)のアクセントが違うと指摘されました。

緊張の当日、どうなることやらと心配でしたが、子供達はくりくりした目を大きく見開いて、熱心に話に耳を傾けてくれました。くろくんが仲間外れにされるくだりでは、心配そうな表情になったり、サンドイッチの絵には声が上がったり、楽しいお話し会になりました。日本出身の絵本も子供達の心に届いたようです。