尊敬と親近感の程よいバランス

ある金曜日の深夜、"鉄道好き"が長々とメールを書いています。
こんな夜更けに一体誰にメールを書いているのと尋ねたところ、理科の先生に返信を書いているとのこと。今理科の授業で「音」について勉強しているらしいのですが、何でも、その日は中学校で夜のイベントがあり、大音量で音楽がかかっていたので、iPhoneのアプリで音量を測定して、理科の先生にデータを添付してメールしたのだそうです。

ちなみに・・・By the way…

これはDecibel 10thというiOSデバイス用アプリです。
起動すると、今聞こえている音量を測定してくれます。
ダウンロードする


先生がこのアプリに興味を持って、いろいろ質問が来たので、それに対して返事を書いていたそうです。「忙しい先生に、しかも金曜の夜に、そんなことでいちいちメールしていいの?」と驚いて訊くと、「この間なんか、数学の先生にメールでスイカに塩をかけて食べると美味しいというサイトのURL(こちら)を送ったよ」と仰天の答えが返ってきました。中学校で4泊5日の体験学習に行った時、食事でスイカが出てきたものの、全く甘みがなかったので、塩をかけて食べたそうです。それを見ていた数学の先生が、「That's nasty!(うわ〜気持ちわるーい)」とおっしゃったので、スイカに塩をかけて食べると甘くなって美味しいと反論したものの信じてもらえず、後でネットで情報を調べてメールで送ったようです。





日本の学校教育で育った親には、この先生との距離の近さは新鮮です。もし数学の先生にメールを送る前に話を聞いていたら、そんなメールを送らない方がいいんじゃないのと余計なことを言っていたかもしれません。こういう気軽な先生と生徒の関係も微笑ましく、うらやましい気がします。
ちなみに数学の先生からは"I'm still not convinced!"(「まだ納得してないよ!」)との返信が届いたそうです。