モアイ百様 | モアイを巡る旅第4話


旅2日目。超乾燥地帯のサンティアゴと違って、イースター島はかなり湿度が高いので、夜中じゅう蒸し蒸ししていました。朝ちゃっちゃと着替え、朝ごはんを食べてから、プライベートツアーへ参加しました。



ちなみにこんなに分かりにくい名前なのは、先住民の言語だからです。

1アナケナビーチと五体のモアイ
ホテルを出た時に、どうも雲行きが怪しいと思っていたのですが、悪い予感が的中しました。なんと、どしゃ降りになったのです。

とここで、プライベートツアーの長所が出ました。ガイドさんによると、イースター島は小さい島なのに、島のあちこちが違う天気ということを利用して、先に最後に回る予定だったアナケナビーチへ行くという手段があるというので、そうすることにしました。

少し走るとやはりカラッと晴れ、海が見えてきました。そして、ついにその五体のモアイに出会いました。

車をおり、近くへ向かいました。

実は、このモアイは最初から立っていたわけではないそうです。スペイン人がきた時はもう砂の中に埋まっていたのですが、あとで再建されました。



ここまで綺麗に残っていたのは、砂の中に入っていたからです。外に出ていると風などに削られて、詳細な指などまでは消えていたはずとのことでした。ガイドさんと、それじゃあ出しちゃいけないのではないかという話になりました。もっともですよね。

2 ラノララクへ
そこから車で少し走り、ラノ・ララクへ向かいました。ここはモアイの製造所だったそうです。

入場料を払い、ハイキングへ出発です。

少し平坦な道を歩くと、たくさんのモアイが見えてきました。立っているモアイのほとんどは半分ほど土に埋まっています。

砂利道を歩いて行くと、最初の見所へ到着です。

かなり大きいもので、地面の上では高さ5mはあるでしょうか。



このモアイは、鼻が大きく、少し上を向いていることから、現地語で”臭い顔をしているモアイ”という名前がついているそうです。

そこから少し歩くと、ちょっとした展望台へ到着します。いかにモアイの数が多いか実感できました。



歩き続けると、いろんなモアイに出会います。全部紹介していたらキリがないので、特に印象に残ったものを紹介します。

有名なモアイThe Famous Moai



イースター島の本やパンフレットなどに載っている
ほとんどのモアイはこれです。
地球の歩き方』の写真もこれでした。
向かって右に(モアイから見て左に)少し傾いていますね。

一番大きいモアイThe Biggest Moai



最初に見たときはモアイだと気がつかないほど大きいです。
まだ製作途中のもので、岩山にくっついています。
体長(モアイ長?)はなんと25mもあるそうです。

正座しているモアイThe Sitting Moai



ものすごく珍しいものですが、しっかり正座をしています。
顔が少し上を向いているので、誰かに叱られている人のようです。
まだ全員気力があったので、追加のハイキングコースへも向かいました。一端出発地点の近くまで戻り、そこから出発です。

山を登りきると、大きな火山湖(カルデラ湖)が見えてきました。



よくよく見ると、カルデラの内側の斜面にもモアイがあります。どうやって海岸まで持って行くつもりだったのか聞いてみたいです。

3 アフ・トンガリキと15体のモアイ
最後に、アフ・トンガリキという15体のモアイが並んでいる場所へ行きました。本当は全てのモアイは海岸に運ばれて、このように設置され、帽子のような髷(まげ:プカオと呼ばれます)をつけ、目が入って完成だったのですが、これはその第2ステップまでを終えた形です。



実はこのモアイ達は一度完全に倒れてしまっています。チリに近い島なので、チリの津波がここまで到達し、全部がなぎ倒されてしまったという訳です。

そこで活躍したのは日本のクレーン企業、”タダノ”でした。TBSの番組で紹介されたことをきっかけに、またモアイ達を立てようというプロジェクトが始まりました。

このプロジェクトは・・・と続けたいところですが、スペースの都合上で省略させて頂きます。こちらをご覧頂くと、もっともっと面白い説明があります。

とにかく、並んでずらーっと立つモアイは格好いいです。全部のモアイが同じわけでは全くなく、高さが違ったり、まげ(プカオ)をつけていたり、いなかったりします。
”十人十色”、いや、”十五モアイ十五色”でした。


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