旅の終わり |BIG APPLEの旅 第11話

ニューヨークでは時々地下鉄も利用しました。42 ST PORT AUTHORITY BUS TERMINAL駅からTIMES SQUARE 42 ST駅までの折り返し運転は一番楽しい区間です。



最初に乗ったとき、なぜか車両の中央にアフリカンアメリカンの4人の男性が陣取って賑やかに話をしています。なんとか座席に腰を下ろし、電車が出発した瞬間、その4人組から素晴らしいアカペラのハーモニーが流れてきました。明るくテンポよい歌声に、車内の乗客も一体になります。一駅の区間なので電車はあっという間に次の駅に到着。チップを出して、一人一人「フィストバンプ」と呼ばれる拳と拳を合わせる挨拶をします。降り際に「楽しい1日になるように」と声をかけて送り出してくれました。ニューヨークは、地下鉄に乗るだけでもうきうきするエキサイティングな街です。



今回は母親一人で子供3人を連れて行くというハードな旅で、出発前はかなり不安を感じていました。子供を3人も連れてどこで食事をすればよいのか、トイレで男チームと女チームに分かれるときは、男チームに親の目が届かないが大丈夫かなどなど、考え出したら切りがありません。しかしそんな不安も、JFKに着いた途端、すっかりニューヨーク気分になって吹っ飛んでしまいました。




子供達も2年の海外生活の間に随分成長していたと見え、観光でも英語でもかなり役に立ってくれました。「またニューヨークに行きたいね」と子供達も口を揃える「New York, New York」の旅でした。