まず最初にやったアクティビティーは「Night Walk」です。そもそもロッジに到着したのが正午を回っていたのに加え、雨が降っていたこともあり、最初のジャングルでの活動は夜でした。
ロッジから少し歩くとすぐにジャングルの中に入ることができます。
まず見つけたのがあの"Leaf Cutter Ants"です。皆さんもドキュメンタリーなどで見たことがあるかもしれませんが、植物の葉を手のハサミで切り、それを巣まで運びます。実際に葉っぱを持ったアリの行列を見ることができました。ここで運んでいる葉は巣に持って帰るのですが、実は食用ではないそうです。アリが巣へ持ち帰った葉はまず圧縮されます。そしてその圧縮された葉から生えてくるキノコを食べるので、その材料を毎日せっせと運んでいるわけです。
Leaf Cutter Ants - The Hard Workers from Santiago Dayori on Vimeo.
それからまた道を歩いて行きます。動物園のような、人間が人工的に作った「ジャングル」は、本物のジャングルとは全く別物です。このセクションはこの植物、このセクションはこの動物などという様に分かれてはいなくて、実際に本当の自然の中でどうお互いが絡み合って生きているか見ることができます。ガイドさんは道端で何かを見つける度にいろいろなことを教えてくれます。歩いているのは少し木が少ない泥道ですが、泥をよけながら歩くのもジャングルを歩くという感じが出ていて面白いです。
また少し歩くと小さいカブトムシを発見しました。実は僕は虫が大の苦手だったのですが、ジャングルの中で虫を見つけるとなぜか意外と平気です。よくよく見るとそのカブトムシが止まっていた木に色々虫がついています。葉の裏側まで見るとなんと2匹も別の種類のカブトムシを発見。生物多様性を実感できます。
このアクティビティーの最後の方に見つけたのが巨大な木です。ここに見える三角形の板のようなものは、実は幹ではなく根です。「ジャポニカ学習帳」というノートの自然を紹介している裏表紙で読んだことがありましたが、これは板根(ばんこん)というそうです。
ガイドさんによると、こんなに根が地面に露出しているのは、ジャングルでは養分の多い表土が浅く、根が表土の部分に広がるからだそうです。この木をぐるぐる巻にしているのは別の種類の木で、猿はこれを使って木を登ることから「Monkey Ladder(猿のハシゴ)」という呼び名が付いているそうです。
持っている懐中電灯を少し消すと真っ暗になります。その日は曇っていたので月光も届かず、本当の「暗闇」を歩いていると実感できました。ロッジへ帰り、次の日を楽しみにしながら眠りに就きました。