ボリビアという国  | ボリビアの旅第2話

ボリビアは日本にとって馴染みの薄い国かもしれません。周囲をペルー、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン、チリに囲まれた内陸国で、国土面積は日本の約3倍にもなりますが、人口はわずか1038万人です。


首都ラパスは標高3650mに位置します。先住民が人口の55%を占め、公用語のスペイン語だけでなく、アイマラ語、ケチュア語なども話されています。子供達は、学校に上がると民族語でスペイン語を習うそうです。アイマラ語で「カミサキ」というのは、「Hi. How are you?」という意味だと教えてもらいました。


この一帯では、紀元前から紀元後13世紀初めまで、ティワナク地方(詳しくは後日公開記事で)で古代文明が栄えますが、13世紀後半にインカ帝国が成立し、その支配下に入ります。しかし、1533年にスペインの征服によりインカ帝国は滅亡、植民時時代を迎えます。その後、宗主国スペインの圧政に反対して独立運動が起こり、1825年ついにボリビアとして独立します。独立国ボリビアの行く手には試練が待ち受けています。周辺国チリ、ブラジルなどとの戦争に敗れ、次々と領土を失うことになりました。特に、19世紀後半のチリとの太平洋戦争後、チリに太平洋岸の領土を割譲することになり、海を持たない国となってしまいます。ボリビアは接岸地を失ったことについて、未だにチリに遺恨を抱いています。その後軍政の時代を経て、1982年に民政に移管し、現在に至ります。

産業では、大豆、砂糖、キノアなどを中心に農業が盛んな他、天然ガス、銀などの天然資源も豊富で、特にリチウムは世界の埋蔵量の約50%を占めると言われています。近年は、天然資源を元に安定した経済成長が続いているようです。



その一方で、貧富の差が拡大し、貧困層の不満がくすぶってもいるようです。



すり鉢状の斜面に見事に並んだレンガの家々も、上に行くほど貧しい人々の居住区になるそうです。




環境意識もまだ低く、あちこちにゴミが投棄されています。



いろいろな課題を抱えた国ではありますが、街には活気があり、インディヘナの人々は温かく、穏やかです。多難な歴史を経てきた国に、これから幸あれと願います。