「中南米のヒロイン」

明け方無理をして星を見に行ったので、ホテルに戻った頃には
疲労困憊。午後になってようやく復活し、観光再開です。
目的地は、朝星を見たビクーニャという町にある
「ミストラル博物館」です。このビクーニャという町、
チリの詩人ガブリエラ・ミストラルの生地で、この博物館には
彼女の詩集や書簡、使用した家具などが展示されています。
彼女の生涯を紹介した日本語の本も1冊置いてありました。

博物館外観


これまであまりラテン文学との出会いがなく、チリに来るまで
ガブリエラ・ミストラルのことも全然知りませんでした。
ラテンアメリカで初めてノーベル文学賞を受賞し、
教育者、外交官としても活躍した詩人で、
「ラテンアメリカの母」と呼ばれているそうです。
チリでは5,000ペソ札にもなっています。

チリの5000ペソ札

実は、日本の新聞でも最近ミストラルが紹介されていました。
日本経済新聞の文化欄で「中南米のヒロイン十選」
(詩人 田村さと子)という連載があり、その第3回(3月15日付)で
ガブリエラ・ミストラルの生涯と彼女をモデルにした絵画が
取り上げられています。 「このような人格を求められ、
その役割を演じてきたミストラルは不倫の恋も未婚の母であることも
生涯隠しとおさねばならなかった」そうです。
波乱万丈の人生です。


博物館内部



          by ケーキ好きcake