「世界の終わりはもう来たようです」

サンティアゴに来て1年半になりますが、いつかこのブログでも書いたように、こちらでは雨が降る確率がほとんど「0」です。365日中300日が晴れると言われています。しかし、こんな国で異変が起こっています。2012年の12月のことですが、なんと、今まで自信を持って「雨が降ったことは一度もない」と言い切れたチリの12月なのに、この月は日本の梅雨のような天気だったのです。

その日は歯医者へ行ったのですが、その帰り道、すごい雨が降り、大渋滞が発生しました。

先ほど述べたように、こちらは晴ればかりの国。雨が降ることが想定されていないし、こちらの人も慣れていないません。

日本では考えられませんが、

・信号が止まる
・道が川のようになる
・救急車、消防車、パトカーの音が鳴り響く
・クラクションも鳴り響く

というようなことが、ただの雨のせいで起こります。さらに悪いことに、この日はクリスマス直前で、いつもは家にいる人たちもプレゼントを買いに出かけている季節。結局、大渋滞が起こって終わりました。



しかも、こちらの交通システムがさらに渋滞をひどくします。こちらでは円状交差点という形式のロトンダと呼ばれる交差点があります。これはいくつかの道が丸い円状の道路にくっついていて、ぐるぐる回ればどの道にもいけるという優れもののはずなのですが、都会では、ボトルネックをわざとたくさん作っているようなものです。

このような理由で、その日の渋滞はすごいものでした。いつもなら15分ちょっとで着くはずだったのに、1時間50分ほどかかりました。

次の日学校へ行ったら、アート(美術)の先生が、「渋滞にはまってしまい、3時間ほど時間を無駄にした」とおっしゃっていました。ラジオをつけると、ジョークで「世界の終わりがもう来たようですねぇ(この日はマヤ文明のRecreationの数日前でした)」と言っていたそうです。思わず吹き出してしまいました。