7年生だった今年3月に、Los Pellinesという林間学校へ行き、課外授業として5日ほど泊まりました。学年が上がって8年生になった今学期も同じ場所へ行くことになっています。もちろん、行った場所は同じですが、行った活動はかなり違うので、ここに記しておこうと思います。
Los Pellinesは、サンティアゴの南の方にある林間学校です。バスで高速を走り、その後さらに未舗装道路を走らなければ行くことのできないなかなか山奥の場所ですが、施設は整っていて、電気や水道も通っており、レストランや寝床もちゃんとあります。僕が通っている学校では、中学生の間に二度ここに来て5日間自然と触れ合います。ただ、自然と触れ合うのが目的なので、到着時に電子機器はある箱に入れられ、帰る時まで誰も開けません。
予想通り、1日目は移動で終わりました。移動中に映画を見ようとみんなDVDを持ってきていたのですが、こちらも動かなかったので、結局寝る以外にすることがありませんでした。到着すると去年と同じ風景とスタッフの方が迎えてくれました。
2日目からは本格的なアクティビティーが始まりました。グループに分かれていろいろなアクティビティーを回りました。僕たちがまず行ったのはカヤックです。
去年やって予想はできたのですが、カヤックをする川は雪解け水なので冷たい!実際、理科の先生が温度計を取り出して水温を測ってみると0.2℃でした。水に入った瞬間には足が震え出しましたが、頑張って水を漕いでカヤックが上流へ向かって進み出したころにはそれも治まっていました。
カヤックの後は乗馬へ行きました。サマースクールで乗馬を練習したことがあったので、少し物足りないような気もしましたが、それでも山の中を馬で歩くというのは貴重な体験だったと思います。終わった頃にはもう日が暮れ始めていたので、夕飯を食べ、その後30分ほどクラスメートとトランプなどをやった後、眠りにつきました。
3日目もアクティビティーで始まりました。午前中にやったのは"Trust Game"です。まず、パートナーの一人はアイマスクをつけ、何も見えなくなったところで、もう1人がその人をガイドします。喋ってもいけません。僕はガイドする方でした。
川の音が近付いてきたので嫌な予感はしたのですが、予感は的中しました。上下2本のロープが張ってあって、なんとそのうち一本を渡って(もう一つは命綱用です)反対側まで行かないといけないというのです。僕がガイドしているはずの人は下が見えないのでどんどん進み始め、僕はそれについていくというような感じになっていたのですが、なんとか向こう岸まで渡り切った時は達成感で一杯でした。
午後はのんびりみんなで大縄をしたりサッカーをしたりして楽しみました。夜はナイトハイクならぬナイトステイがありました。このアクティビティーでは夜にポツンと森の中に一人ずつ置いてきぼりにされます。懐中電灯も取り上げられていて、真っ暗闇の中で30分程座っていました。僕は部屋を完全に暗くして寝るタイプなので大丈夫でしたが、相当怖がって"It was the scariest thing I've ever done in my lifetime."などと言っている男子までいました。川の音や鳥の鳴き声なども聞こえ、意外と面白かったです。
と、ここまでは順調だったのですが、次の日異常が起きました。天気です。山の上なので天気が変わりやすいこともあり、大雨になってしまいました。本当はハイクをする予定だったのですが、ここでも先生たちの技が光ります。先生たちが室内でもできるアクティビティーを考えていたので、パン作りをしたりして、結構楽しめました。
最終日もバスで移動でした。スタッフさんたちとさよならした後出発しました。行きとは違い、バスは思い出話などで盛り上がりました。
携帯電話、パソコンなどの電子機器は一切使えない生活でしたが、たとえ雨が降ってもここまで自然だけで遊べるということに驚いた同時に、チームワークの大切さなども学ぶことができました。こういう自然を残していく責任は僕たちにあるということをポジティブな方法で学ぶことができたのでよかったです。