自然との旅 第1話

もちろんこちらの学校にもフィールドトリップ(遠足または体験学習)があり、中学校では1年、2年、3年と三カ所に行きます。

そして、ついに待ちに待ったその日がやってきたのです。行き先はLos Pelliness。サンティアゴの南の方にある宿舎です。とは言っても、ビルみたいなものではなく、ただの木でできた建物がたくさんあるような感じです。

このブログでは、一日目と二日目、それに三日目について書こうと思います。



ジャンプ

ついにやってきた出発当日。朝ほんの少し早く家を出て、車で学校へ向かいます。去年のラグニアスへの旅(リンク)と同じ巨大なバックをトランクに載せてです。

学校へ着くと、前回とは違い、大型のバスが2台止まっていました。

荷物をバスへ入れ、ふかふかのシートに座って出発です。

すぐに高速へ入り、5時間ずーっと走ります。

そしてちょっとしたところでバスを乗り換えました。えっ?と思っていましたが、ここから舗装されていないのでバスを代えなければいけないとのことです。

そこからがたがた道を3時間走り、ついにLos Pellinessへ到着しました。

そこから少し体を動かすアクティビティーをし、ご飯を食べ、その日は寝ました。
実はここをこの週使うのは僕たちだけで、貸し切りだそうです。

先生達(宿舎で働いている人たち)の歌で目覚め、着替えてから朝ご飯です。手作り感溢れるパンとジャムを食べ、着替えてから集合すると、グループに分けられました。

僕のグループは8人(+先生1人)で、すぐにハイキングへ向かいました。

ほんの1分ほど歩くと、完全に森の中に入ります。

そこからけもの道を歩いて行きます。

少しすると先生がジップロック袋をみんなに配りました。これからチリにしか生えていない植物を集めるためにいるそうです。

そこからもう少し歩き、どんどんチリだけの植物を見つけて行きました。残念ながら名前はほとんど覚えていないのですが、形や感触などはしっかり脳に焼き付いています。

宿舎に帰り、紙にテープできれいに貼付け、壁に飾りました。

お昼ご飯を食べたら、そこからは自由時間です。とは言っても、いつもの自由時間とは違います。何をしても基本的に自由ですが、一切電子機器は使えません。最初はみんなブーイングでしたが、みんなで大縄とび・サッカー・ギターなどをしているとだんだん楽しいムードになって行きました。

そして夜ご飯です。アツアツのトマトソースがかかった鶏肉です。こういう美味しいものを食べると一日の疲れを忘れることができます。

そして就寝時間が来ました。

この日はアクションデーです。二手に分かれ、午前と午後で乗馬(Horseback Riding)とカヤックをします。

僕たちのチームは午前が乗馬、午後がカヤックでした。

まず、かなり開けた森の中の野原へ向かいました。馬を見つけ、首輪をつけてから、その馬に乗ります。一瞬野生と思っていましたが、焼印があったので飼っているのだと分かりました。

サマースクールで慣れている(リンク)のもあってか、だいぶ楽に乗れました。

のんびり30分ほど歩いた後、宿舎へ戻り、昼ご飯を食べた後、カヤックのために川に向かいます。

ライフジャケットとヘルメットをつけ、川に入りました。

つ、冷たーーーーーい!水温は何と0.8˚c!足が動かなくなってきましたが、なんとか乗り切り、ついに自分の番になりました。

実はカヤックは人生で初体験!それに説明が全部スペイン語なので周りの人をしっかり見ていましたが、やはり緊張していました。

進みだすと、すーいすーいとどんどん進みます。だいぶうまくこげるようになっ… と思ったとき、少し水深が浅いところへ来て、完全にカヤックがとまってしまいました。



クラスメートが何か叫んでいるのが聞こえますが、川の音で何を言っているのかは分かりません。仕方なく手で地面を押して進み始め、みんなのところへ戻りました。

そこからカヤックを担いで宿舎へ戻ったらすぐに夜ご飯です。美味しく頂いて明日の到来を待ちました。

いまいち言葉では説明できませんが、自然のすぐそばでご飯を食べ、行動し、寝ていると、なにか自然がもう少し身近なものの様に感じ始めました。クラスメートとの絆もだんだん深くなっていき、毎日明日が楽しみでした。