自然との旅 第2話

前回(リンク)へ続いて2回目です。まだまだ旅は続きます。

4日目
前回と同じく先生の歌声で目覚め、朝ご飯を食べ、先生の誘導で川へ向かいました。昨日カヤックをした冷たい川です。

今度は何をするのかな?と思っていましたが、川流れ(直訳)をどうやらするらしいということが分かってきました。

ライフジャケットとヘルメットをつけた後は、本当に小さい1人用のボート(縦横50cm、丸くて真ん中に穴があいているものです)に乗り、川を下って行きます。

いよいよ僕の番が来たので、楽しみでじゃぼん!と川に入ると
冷たーーーい!そうです、この川の水温は1˚cです。

ブルブルブルブル震えながら川から一度あがり、ボートに乗ってのんびりと川を下って行きました。

お昼ご飯を食べたあとは、また違うグループに分けられました。今度は何をするのかなぁ?と思っていると、全員でハイキングへ出かけるそうです。

全員で一斉に行ってもいいのではないかと思いましたが、人数が多ければ多いほど時間がかかるので、2つの道を使って、分かれて登って行くそうです。

最初はただの平坦な道でしたが、だんだん急になっていき、足を踏ん張らないと落ちてしまうくらいのところまで来たと思ったら、小さいけれど平坦なスペースへ着きました。

先生の指示で、靴を脱いで、仰向けになり、目をつぶってぼーっとしていると、川の音や小鳥のせせらぎなどが聞こえてきました。葉っぱが木から落ちる音までもが聞こえます。

しばらくの間そのままでいましたが、先生が起きてよいというまで時間の感覚も忘れてしまいました。

背中の葉っぱをはらったら、また出発です。チョコレートに励まされ、きつい道もなんとか登りきったというところで他のグループと合流し、山の頂上へ登りました。

僕たちのグループの前の方にいた人たちからの歓声が聞こえます。何だろうと思って前の方に行ってみると、ペリネスの全景が見えました。



美しい川の周り以外は全て木で囲まれていて、少し開けているところに僕たちが泊まっていた宿が見えます。

よく見ると、平地が山でU字型に囲まれているのが分かります。なぜかなぁと思っていましたが、実はここが大昔氷河だったからだそうです。ここに氷があるのを想像すると、不思議な気分になりました。

帰ったら荷支度です。荷物をなんとかバッグにつめて、最後の晩ご飯を食べた後、寝床につきました。

次の日にサンティアゴに帰り、この小さな旅行が終わりました。やはり、自然とふれあうことは大事です。みんな最初は電子機器がない中持ちこたえられるか不安そうでしたが、この日にはもうここに住みたいと話している子がほとんどでした。