懐かしい感覚

チリに来て3度目のディエシオチョの季節が巡ってきました。ディエシオチョはスペイン語で18のことですが、チリでは9月18日の独立記念日の代名詞でもあります。
近くのビセンテナリオ公園では、毎年独立記念日に先駆けてお祭りが開催されます。開催を告げるあちらこちらの幟(のぼり)に誘われて、今年も足を運んでみました。入場料を払ってゲートを通ると、早速小さな子向けのポニー乗り場があります。馬乗りが大好きな"いちご好き"。馬を引いてもらって、一人で1周しました。


小さな観覧車やメリーゴーランドの前を通り過ぎ、織物や陶器などの伝統工芸品の店、オーガニック食品、ポップコーン、ホットドッグ、チュロスなど食べ物を売るスタンドの前を通り抜けると、小さなステージの前に出ます。ちょうどタイミングよく生演奏のチリ音楽に合わせて、クエカのダンスが始まりました。


Chile Lindo from Santiago Dayori on Vimeo.

アンティクーチョ、チョリパン、エンパナーダなどチリらしいものを食べながら、踊り手の動きに合わせてくるくる回る白いハンカチをのんびり眺めます。アンティクーチョは牛肉やチョリソーを長い串に刺して炭火で焼いた串焼き、チョリパンはフランスパン様のパンにソーセージのチョリソをはさんだもの、エンパナーダは昔の記事で紹介しましたが(こちら)、パイ状の生地で具を包んで焼いたり揚げたりしたスナックで、どれもチリらしい一品です。 協賛の企業が無料で凧を配っていて、子供達も挑戦しましたが、なにせ風のほとんどのない穏やかな日で、周りを見ても凧揚げに成功している人は一人もいませんでした。残念!

チリに来た最初の年にもこのお祭りに来ましたが、その時は見るもの聞くものすべてが初めてで、まだまだ異質感がありました。しかし、さすが3年目。今回は、日本でお正月がまた巡ってきた時のような妙に懐かしい感じがありました。気付けば、周りのチリの人達に近い感覚で楽しんで過ごした1日でした。