「天国に一番近い土地」へ | ブラジルの旅 第6話

旅にハプニングは付き物です。残念ながらほとんどの旅にハプニングが起こるし、それがない旅は少しつまらないような気がします。

などという言い訳をしているのは、サンパウロのバスターミナルにいた僕たちです。街とさよならを言うかと思ったところで、ひとつ大ハプニングが起こりました。午後3:00のことです。なんとこれから行く「パラチー」という町行きのバスが満席でもう席が空いていないというのです。次の午後8:00に出るバスも席が足りなかったそうで、「確実に家族5人分のチケットが取れるバスは夜の11:00までない」とバス会社の窓口の人たちはーGoogle翻訳でー言っていました。行くのには4時間以上かかるので、着くのは朝の3時過ぎになってしまいます。

結局どうしたかというと、そのパラチーという町の途中の小さい町へ行くバスが空いていたので、それを予約して、そこからはタクシーを使いやっと夜の10:30ごろに到着しました。

この町がサンパウロや後に行ったリオデジャネイロのような「街」ではないことはバスを降りたらすぐに分かりました。高層ビルどころかビルなんかひとつもなく、その代わりにこじんまりとした小さい一戸建てが石畳の道に沿って立ち並んでいます。


パラチーは、その昔開拓者が「天国に一番近い土地」と呼んだ町だそうです


日本と同じように少しジメジメしていますが、ホテルからでも海の香りがしました。

道を少し歩いていると、魚のにおいがしてくる店がありました。せっかくなので、中に入ってみると、巨大エビとともに大きな魚やイカなどが水の中に入っています。





許可をもらって写真を撮っているとおじさんが魚を持ってカメラを向いてくれました。



本当はひとつ買って食べてみたかったのですが、ホテルでは料理ができないのであきらめました。でも、海の幸はじっくり味わえた気がしました。

日暮れ時の町並み